1級建築設計士新春対談


名前は載ってるが見たことないという方の為に、須藤くん(くん、くんて呼んでいいんですかあ、弟子)、ですよね、では須藤様(そこまでもちあげることはないよね)じゃあ、須藤さんに建築の専門家として、実践的なお話をしていただきましょう。パチパチ。

須藤こんにちわ。私は東京ガスハウジングで家の設計から建築まで行っています。りかさんの家相のことはすごく参考になりますし、私自身もたくさんの家を設計施行してきましたので、家相というものの認識は高いと思います。しかし、施主の方がどう考えられるかということがポイントですので、よほど家相を気にされる方でないと私のほうから強くお勧めすることは控えています。施主の方によってはそういうことを嫌われる方もいらっしゃいますので。

りかはあ、そうですか。そうだよね、みかんが好きって言ってるのに、メロンがいい、いいって勧められても困るよね。(レベルの低い例えっすねえ、弟子)自分でお金出して建てるんだから好きなようにしたいよね、それはそうだ。

須藤しかし,あまりにひどい場合、例えば鬼門玄関だとかいう場合はさりげなくお教えしたり、設計上でこの方がいいですよ、は言いますね。やはり、私の建てた家で幸せに暮らしていただきたいですから。

りかじゃあ、家相以外というか、そういう昔からの言い伝えを踏まえた上で、設計上からも正しいんじゃないかというような事を教えて下さい。

須藤はい、ではいくつか御紹介します。家を建てる時、基礎を作るんですが、ベタ基礎というのはその建物の下にコンクリートを流しこむやりかたです。結構多い工法ですね。家相の本などでは、基礎は高くして、コンクリートを一面に流すのではなく、ジャリ石を敷き詰めるのが吉とされていまして、コンクリートで全面覆ってしまうと運気が衰えると言われてます。通常45センチあれば普通ですが、それ以上はもっといいというのも通気などを考慮するともっともな考え方です。この基礎のあとも木屑などを散らかして掃除せず普請すると、シロアリ(最近よくきくなあ)などが発生したり、キノコなんかもはえたりしてしまうことがありますのできれいにする必要がありますね。まめな施主さんで、自分で自ら掃除機でかんなクズを吸い取ってピカピカにしちゃった人もいましたよ。

おかぐらというのも凶相のひとつとされていますが、これは現在ある一階の屋根に家を建ててしまうというやりかたで、古い家の上に新しい家が出来てしまうんですが、これは家運が衰えると言われてます。これもあながち迷信とは言い切れないですね。地震の時などを考えると、補強していないものの上に重いものが乗っちゃうんですから、下に無理があります。柱も別ですしね。こういう場合は、お金がかかっても新しく建て替えられるのがいいですね。

おかぐらに似た形でアメリカン風なキャンティスタイルというのがありまして、2階がせり出しているというものですが、これも柱のことを考えると上に重心がかかりますから、地震の時そこから潰れやすいと思います。もちろん、補強をほどこしてあれば違うと思いますが、なるべくでしたら、1階が大きいというほうをお勧めします。木造の簡易耐震診断でも1階よりも2階が大きな建物は立体的に不整形となり耐震上危険な建物と認定されることが多いんです。

また天井の高さというのもありまして、高いほど吉とされてますね。通常2M40センチあればよしとされていますが、2M50とかそれ以上のものは気分的にもいいでしょう。山小屋のように4メートルもあるようなものは空間が広がって素敵ですが、冷暖房にお金がかかるのを覚悟して下さい。このような天井ですとなかなか冷えませんし、夏は屋根から直接、日射しがきますから相当暑いです。部屋の換気や東京ガスの床暖房などによって(出たッ、宣伝!でもほんとにあれいいよ)かなりカバーできますが、反対に低いと、気分的に重苦しい感じがしますし、事務所などでも良くないですね。天井と反対に床ですが、私が建てた家ではありませんが、リフォームしてほしいというお客さまのお家で、夏でも冷えて、御主人が原因不明の病気になられた、というのがありました。

お伺いすると、床材はイタリアから輸入された大理石でそれは立派なお宅でしたが、日本ではというか、日本人にはそういう素材は合わないような気がしました。もし、大理石で床を造る場合は、床暖房(東京ガスの得意分野ですなあ)を入れて、冬暖かくしないととてもじゃありませんがしんしんと冷えてしまいます。日本は湿気が多く、今ではエアコンが普及したので楽になりましたが、家というものは身体を休めるところでもありますので、冷やさない工夫も大切でしょう。すきま風がはいる家というのも凶ということです。それから家というのは途中の思い付きで変更するのがとても難しいいんです。

お客様でここのトイレをこっちに変えてとか、6帖をもう少し広くしたいとか仰る方が「ますが、トイレなどですと、下水管などの配置をしている場合はお客様の経済的な負担が多くなりますので、なるべく設計図にとりかかる前に検討していただくのがいいでしょう。お任せという方もいらっしゃいますが、やはりご自分でも楽しんで家を造られるといいと思います。家造りというのは奥の深い仕事だと思いますので。

りかははー、しっかり聞かせて頂きました。実際に家を造っている人じゃないと結構分からないことがありますですねエ。でもマンションで欠けを直すのはどうするのかな?

須藤やはり共有部分に手を入れるのはダメでしょう。マンションはそういう手直しは出来ませんから、注意しないとね。御存じのように中の和室を洋間にするとか、そういうのは簡単ですが、全体は無理ですね。

りかまあ喉も乾いたでしょうから、コーヒーなんぞ、弟子...コーヒー入れてちょうだい。

弟子:(仕事忙しいんっすから自分で入れて下さい!)

りか弟子には日頃お世話になってるから、自分で入れよ−とオ。てなわけで

須藤づづづ---、ごくっ、づづづ---づづっづ---(そんなのみ方するわけないってかっ)

りか家相を重視はするけど土地そのものについてはどう考えますか?

須藤そうですね、地盤が固いかどうかの問題は重要ですね。まず、昔、川の近くであって埋め立てられた土地などはやはり地盤が弱いですから、そのままでは土台が傾いたりというのがあります。本当は購入される前に土地の地質調査をされるのがいいんですが、まだ他人の土地の場合そうもいきません。ボーリングで調査したりしますので結構おおがかりなんです。しかし、自分で出来ることもあります。それは郷土資料館などに言行って昔の地図を見たりしますと、その土地が昔何であったとかがわかるんです。むかしから家が建っていたような場合は大丈夫ですが、水田やほかのものの場合はゆるい可能性もあります。そういうとこは掘るとすぐ水が出たりするんですよ。

最近は地下室をお望みの方が増えましたが、地下室を造る場合、地盤がわるいと水がしみたりして工事中大変です。また防水、断熱を十分に行わないと漏水したり結露したりしましてあとあと大変なことになります。やり直す工事というのはとても面倒な作業なんです。もし、ゆるい場合は今では技術が発達していますので、ソイルコンクリートを家の基礎に合わせて、2.7メートルくらい何箇所も流して固める工法があります。これですと地下の固い岩盤まで行きますから相当の地震でも家が潰れることはありません。ようはゆるい土地の上に建てると、少しずつ不同沈下したりして、傾いたりするんですね。それでなんかドアが開きにくいとか、ものが床をころころ転がるとかいうことになっちゃうんです。でもドアが開かないと困りますからね。

りかよく火事のあとの土地にはそのまま家を建てちゃいけないって言いますが、その場合は土地に新しい土をもってきてやるといいようですね。そういう意味では家単独ではなくて土地とか空気とか本当はすべてに気を配ったものが必要ですね。

須藤外壁なども外からまるで見えないようにした家もありますが、防犯上からは外から見えたほうが良い時もあるんです。それは泥棒とかあやしいのが庭とかにいた場合、外の道路から見られると思うと泥棒だってやりにくいしね。そこに植木の壁があればそういうこともないし、その家を通る人も四季おりおりの花とか楽しめるし、二酸化炭素も吸収してくれる。こういうことも周りと溶け込める吉相の家だと思います。なにも自分達だけ家が良ければいいというんじゃなくて、自然にのっとったもので出来ることから家相は始まるとおもいますよ。


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